デモが始まって、今日で9日目。
お昼に天気が崩れ、雷が鳴っていたので今日のデモはやるのかなー、と気になっていたのですが、バッチリデモってました。
今日はお祭りレベルが更に上がり、ベースの様な重低音の音楽が流れ、ライブ感溢れるデモになっていました。
発煙筒かな?
ピカピカ光る光と煙も見えました。
9日目にして、新しいアイテムの登場です。
デモでバスが立往生しています。2017.4.11. |
バスが立往生してしまっています。
届出を出していれば、交通整理をしているハズなので、ゲリラ的にデモをしているんでしょうかね。
ちなみにこのデモはfacebookなどのSNSで拡散され、今やセルビア全土で行われている様です。
危なさそうな感じはあんまりありませんが、興奮した人が沢山集まればいつ暴徒化するかはわからないので、皆様ご注意下さい。
<いつまでやるのか>
このデモですが、"要求が満たされるまで抗議活動を続ける"らしいです。だからこんなに長い事やってるのか!
でも、抗議活動したからって、大統領選挙の結果を覆したりする事ってあるのかな?
再選挙になるまでずっとやるんでしょうか…。
抗議活動の要求
選挙管理委員会の全メンバーの入れ替え
電子メディア委員会の全メンバーの入れ替え
セルビア議会議長マヤ・ゴイコヴィチの解任
セルビア国営放送RTS代表の退任
選挙権を保持する国民の正確な数を知るために「選挙権保有者一覧表の再確認」と不正操作から完全に保護された「電子投票の導入」
彼らは、不透明な選挙内容、そして強烈なプロパガンダにより、共和制国家としての根幹が揺らいでいる、と訴えています。
<セルビアの良いところ>
とまあ、"セルビアは偽の共和制国家だ!"みたいなニュアンスの事を書いてしまいましたが、セルビアにも良いところはあります。
テレビやポスターでプロパガンダを垂れ流してはいますが、インターネットの検閲などは殆どありません。
セルビアでは検閲によってgoogle撤退や、facebookが出来ない、などの弊害も無いので、今回のデモはSNSから発祥している面もあります。
プロパガンダで情報が偏りがちではありますが、国民、特に若い人達が情報を選択し、今回の様に政治的な抗議活動が出来るベースはあると思います。
また、この様な大規模な抗議デモを行っても厳しい弾圧が行われるという事もなく、今の所ブチッチ大統領はデモをシカト(ノーコメント中)しています。
ブチッチ大統領は民主主義国家としてEUの仲間入りを果たしたい訳ですから、おかしな検閲や弾圧が出来ないのは当たり前ですが、民衆が情報を選択でき、行動に移せる国家には未来があると思います。
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国が崩壊して共産主義体制を放棄してからまだ20数年しか経ってない訳ですから、温かい目で見守ってあげると良いと思います。
<若者よ、立ち上がれ!>
今回のデモは参加者に若者が多いのも注目です。
選挙直後の25歳前後のセルビアの友人の絶望の言葉です。
友人「独裁政治の始まりだわ!」
この言葉に代表される様に、今回のデモは
"独裁者反対デモ"
と呼ばれています。
最近はこれらの若者に鼓舞されて、年配者の参加も増えている様です。
アラサーのセルビア人友人(政治に興味なし)にデモについて聞いてみました。
友人「ああデモね。参加しないわよ!だってあれ、若者ばっかりよ!」
……アラサーは若者じゃないのか?
若者よー!
頑張れー!!
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