このブログを検索

2016年12月26日月曜日

【ボスニア・ヘルツェゴヴィナ観光】紛争の爪痕に触れる【サラエボ】/Sarajevo

1992年から4年間続いたボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争。
ここ、サラエボは街全体を包囲され、食料や医療品などの物資だけでなく、水や電気、暖房なども遮断されたエリアです。
まだ記憶に残るサラエボの紛争の爪痕を肌で体験してきました。


<戦没者慰霊墓地>

バシュチャルシヤの水飲み場から北に坂を登っていくと、"Kovači(コバチ)"というメモリアルパークに着きます。ここは戦没者の慰霊墓地です。
Kovači

ここは小高い丘になっており、ここを通る一般市民は狙撃手の標的になったのだとか。
周りには民家が建ち並び、その壁には銃弾を受けた傷跡が残っています。
銃弾の傷跡の残る民家

Map of Kovaci.

 <逞しく生きる>

サラエボのお土産屋さんで良く目にするお土産があります。
それは、、、薬莢グッズ。
薬莢グッズ
 1992年から始まった紛争は旧市庁舎だけでなく多くの人や街を破壊しました。
お土産屋さんのおじさんが当時弾丸を受けて出来た肩の傷痕を見せながら、まだ遠くない悲しい過去の記憶を話してくれました。
傷をうけた時のこと、街の様子、そして家族の事。

まだ復興間もないサラエボでは加工された弾丸のお土産が多く売られています。この弾丸はどこで手に入れるのか?と質問をしたまめ。
おじさん「拾って来るんだよ。でもまだ地雷が沢山あって危ないんだ。」
悲しい現実はまだ続いています。

多くの一般人が犠牲になった事を忘れてはいけません。
マルカレ虐殺の現場となった市場。色とりどりの野菜や果物が並びます。

※市街地、観光地に地雷はありません。
※薬莢お土産グッズは持ち帰れますが、機内持ち込み手荷物に入れると没取されます。


<旧市庁舎>

サラエボに向かうバスで乗り合わせたボスニア人のおじさんが、
サラエボに来たらここへ行け!!と教えてくれた所がこの市庁舎です。
この旧市庁舎はムーア風建築の建物で新しくて、とても美しいです。
旧市庁舎

この市庁舎が"新しい"事には実は理由があります。
この旧市庁舎は1992年のボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争で全焼してしまった悲しい過去を持つ建物で、多くの貴重な蔵書が失われました。
そして2014年に修復工事が終わりました。
新しい市庁舎で新しいサラエボの未来を願います。
美しい旧市庁舎





今回のサラエボ旅行を通して、文化的にも、歴史的にも貴重な体験が出来ました。
一緒に来てくれた友人に感謝です✨


0 件のコメント:

コメントを投稿